PITTCat では、図書館で所蔵する日本語書籍約13万冊や雑誌、ビデオ、マイクロフィルムなどが検索できます。
日本語での検索では、新字体と旧字体の存在に気をつけなければなりません。書名や雑誌名、著者名はその本に書いてある通りにカタログに入力されます。しかし検索では万葉集と萬葉集のような違いを相互に認識出来ないので、検索もれが起こります。この場合、ローマ字「manyoshu」で検索するか、「万葉集」と「萬葉集」の両方で検索する必要があります。
またカタログには「Man’yōshū」と発音の区切り「’」や長音「¯」を意味する記号が付けられていますが、検索では入力の必要はありません。
1.長音 Man’yōshū 万葉集や、Kōbō Daishi 弘法大師の「u」や「o」の長音は「¯」であらわし、検索時には入力は必要ありません。「oo」や「oh」、「uu」とタイプすると検索がヒットしないので注意が必要です。
2.nとm 日本で習うヘボン式ローマ字では新聞はshimbun、新米はshimmai、ランプはrampuと「b」、「m」、「p」の前に「m」を使いますが、英語発音に近づけた修正ヘボン式ローマ字を使うアメリカでのカタログでは、shinbun、shinmsi、ranpuと「n」を使います。
3.はねる音 Kokkai 国会、appaku 圧迫、tosshin 突進と、はねる音を表すときは子音を重ねます。しかしchi (チ), cha (チャ), chu (チュ), cho (チョ)の前では、mitchaku 密着、netchu 熱中と「t」を入れます。
4.分かち書き ローマ字で単語を分けて書くには様々なルールがあり、Meiji jidai 明治時代、keizaiteki 経済的、ukiyoe 浮世絵、waga machi 我が町、shihaisuru 支配する、kofuku e no michi 幸福への道、Nihon shi 日本史など、いろいろなケースがあります。ルールを覚えるよりも、いろいろ分ける場所を変えて検索してみることをお勧めします。
詳しいルールはhttp://www.loc.gov/catdir/cpso/romanization/japanese.pdf (39ページ)を参照。